途中のお堂で,寄進者の中に
地元選出の国会議員の名前や,
(例の国会水かけ議員のM浪さんはここが選挙地盤だそうです)
タオル業界の名前があったりして,(泉佐野はタオル生産・日本一なのです)
地元の人々に大切に維持されている山であることが実感できます。
伐採用のケーブルカーですかね。よく分かりませんが登山途中にありました。
1時間ほども歩いて,三角形の大岩のある滝を過ぎると,
行者の滝がある清滝堂に着きます。ここがいわば頂上です。
思っていた以上に立派な修行場でした。(この場合,境内と呼んではいけないのでしょうね)
でも,何処からか読経の声も聞こえてくるし,入ってすぐ右には釣鐘が置いてあるし,
お堂の関係者は白い神官のような服装だし,この手の知識に疎い私には呼び方に苦労します。
中央には 青銅製のものとしては日本最大と説明のある不動明王像が建っています。
2月の中旬ですが,まだこの一帯だけ,根雪が残っているくらい寒いところです。
夏はきっと涼しいに違いありません。
この不動明王、確かにその迫力には圧倒されるものがあります。
とりあえず,一番奥にある 行者の滝 の滝へ行ってみました。
行者さんの真似をして,N田さんに近くまで行ってもらいましたが,
本当はそのまだ上までロープで上り、水行をするそうです。
このときは,水量も少なかったのですが,別のパンフレットで見ると
すごい迫力のある修行の図です。
滝の傍にも不動明王像が建っています。
偶然近くには我々3人しかいなかったので、修行不足の我々は横並びの2ショットを
撮らせてもらいました。何かタタリが起きなければいいが・・・・・・
でもうまい具合に頭に滝が落ちて水行しているように見えるでしょう?
さて,頂上で水行も済ませたので(笑),
先ほどの釣鐘の下で、N田さん作成のハナクソ弁当をいただくことになりました。
不動明王像の横にも食事用のテントがあるのですが,日陰で寒いし,
すでに別のグループが釣鐘の下で昼食をしていたので一緒に始めました。
こんなところでお弁当を頂くと子供の頃の遠足を思い出して童心に帰ってしまいます。
違っているのはお茶の代わりに飲んでいる缶ビールだけです。
ところで,なんで ハナクソ弁当?
立ち飲み屋で,料理好きのNさんにお弁当のリクエストをしていた時,
Nさんを良く知るN田Yさんが,
<料理する時,よく鼻を掻いているので,ハナクソでも入っているのでは?>
と言い出して以来,N田さんの弁当はハナクソ弁当と呼ばれるようになったそうです。
本当に入っているかどうかは,食べてみるまで分からない。
(食べて見ても分からないけど・・・・・)
ところが,このハナクソ弁当,イヤイヤ、N田・特製弁当はなかなか美味い。
私のリクエストの通りの だしまきタマゴ、骨付きカルビ、ウィンナーソーセージ、
マヨネーズ、などなど。ウィンナーがタコちゃん切リになっていないのと、
三角オニギリでなく,俵型オニギリだった点を除けば合格です。
でも,よくもまあ,先輩をつかまえて弁当を作らせる私も私だが,
それに全面的に答えてくれたNさんもNさんで,よっぼど料理に自信があったのでしょう。
次回も頼みます。!!
しかし,2つ目のおにぎりに手を伸ばし掛けた時でした。
<コラコラ,コラ,そんなところで食事をしてはイカン!!向こうにテントがあるでしょう!>
見事,お堂の管理人に怒られました。
不動明王のバチがあっててはタイヘンだ,と慌てて日陰のテントへ引っ越す始末。
テントの下は ウーーー サブッ、
缶ビールも(そして体も)冷蔵庫に入れているのと同じくらい充分冷えておりました。
写真もフラッシュをたいてもこの通り。
うーん、これが、先ほど2ショットを撮った不動明王さんの 水行の刑 なのかな ハハハ。
4人分の弁当を3人で食べる事になったので,少し残ってしまいました。
腹ごなしに釣鐘を叩かせてもらいました。久し振りに聴くお寺の鐘でした。
さて,お腹もいっぱいになったのでボチボチ、下山して温泉にザ・ブーーンと行きましょう。
下山途中に気が付いた 見事な原生林です。
ふもと近くで、湧き水を汲んでいる少年に出会いました。
美味しい水なのか尋ねたところ,彼のおばあさんがここの湧き水が好きだそうで,
度々この犬鳴山に登っては、この湧き水を汲んで帰るそうです。
ヘエ〜,義犬伝説と同じような話に感心して、その水をありがたく頂きました。
少年の持ち帰る水が 養老の滝の伝説と同じ様に おばあさんの体を健康にするのでしょう。
よく出来た話とお思いでしょうが,これ全部ホントの話ですヨ。
その証拠に、少年の了解を得て,1枚撮らせてもらいました。
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不動口館の良かったところ
まずは建物のオモシロさ:
外観はどう見ても平屋ですが,これで 鉄筋5階建てです。
どうです, エッ??!! でしょう?
実は、川の谷間に沿って建てられているので、
地上部分が5階・フロントで,
客室・風呂場はその下にあります。
そして全ての客室から渓流が望めるそうです。
フロント奥にあるラウンジからも川面が見渡せます。
ここで到着時の疲れを癒して風呂へ入ります。
風呂場に通じる廊下だけでも見事なものです。
平成11年リニューアル・オープンした木材をふんだんに使った純和風調の旅館です。
かじかの湯 :目前に森林と川のせせらぎが望める広々とした内湯・大浴場です。
せせらぎの湯:大浴場から木製の階段を降りると半露天になった風呂場です。
床も木作り,手すりも木作り,向かいも自然の森林。そしてその間を流れる清流。
全てが自然の作りであることが,入浴者に安らぎを与えてくれるのでしょう,
半露天であることを感じさせません。
のんびりとした雰囲気で景色を味わいながら体を温められます。
かじかの湯,せせらぎの湯,ともに男女・左右対称に同形で,
女性風呂が一段高く位置しているそうで,不公平感も無く,女性でも安心ですネ。
残念ながら,風呂場の写真は撮ることが出来ませんでした。
各自で訪問して確かめてください。
その名の通り,夏には,かじかの声,せせらぎの音を聞きながら
ゆっくり,自然を満喫できるようです。
但し,風呂上り後,休憩場が無いので,日帰り客にとってはハンディーがありますね。
そんな人は,ロビーまで戻るも良し,
風呂場の出口通路にある,缶ビール販売機の前のイスででも休憩できます。
我々は缶ビール販売機派です。やはり,風呂上り後はすぐに缶ビールです。
瓶ビールでなく,缶ビールで飲むのが一番似合いますね,日帰り者には・・・
ロビーでなく,缶ビール販売機の前のイスにもメリットがありました。
通常何処の施設でも,館内食べ物持込禁止でしょうが,
我々はここで昼のN田・特製弁当の残りで小宴会を始めてしまいました。
考えれば,N田さんは,欠席したS田さんの分も含めて4人分も作っていたので,
丁度,風呂上りのこの時に4人分・完食する事になりました。
分量も考えて作るハナクソ弁当作りの達人・N田さんはサスガです。
また,欠席だったS田さんも,ここで小宴会が出来たということで
別の意味で貢献できたということになりますかね。(笑)
我々の傍で休憩していた数人のおばさん達,マラソン服スタイルのN田さんが
どうも気になるらしく,遂に話し掛けて来ました。
明日は和歌山市民マラソンとかで,それに出場するのか,その準備の為に
ここに宿泊しているのか等などインタビュー,一躍おばさん達のアイドルに・・・
ホントにN田さんは出場予定なので,中年女性にもてる本領を発揮する始末。
道端から応援しますからね,とゲキを飛ばされて至極ご満悦なN田さんでした。
ハナクソ弁当のお陰で,N田さんにとってもいい思いで終えることの出来た一日でした。
*さて,明日の結果は・・・・・・・?
オワリ
2002 年 2 月 16 日(土曜日)
バイバイ
さて,次はどこへ行きましょう?
【エンメイ】神戸市須磨区
【力の湯】京都・伏見
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