京都の温泉に行こう!!
【だんじりの町】岸和田在住のAさん(ニックネーム・ひげちゃん)が珍しく言い出しました。
いつもは南大阪方面の温泉ばかり誘っていた人でした。しかも車で行くのがほとんどでした。
ところが今回は電車で京都・出町柳に集合とは,これはかなり珍しいケース。
オッケー,もう一人のメンバーK川さんも誘って・・・・と思ったら,生憎都合がつかない。
これが,今回のオチというヒントを与えて,嫁とヒゲちゃんとの三人旅がスタート。
京阪電車終点駅・出町柳駅に予定通り11時到着。
枚方市からは,30分くらいの距離,当然,岸和田発のヒゲちゃんよりも早く着けました。
出町柳駅から叡山電鉄に乗り換えます。
かわいらしい小さな電車が山あいの鉄道路をぐんぐん登っていきます。
電車の終点は鞍馬ですが,多くのハイキング姿の人たちは手前の貴船口で降りるようです。
川床で有名な貴船に向かうのでしょう。そしてハイキングの最終地点は次の駅,我々と同じ,鞍馬駅。
ハイキング通は貴船口から,と云う感じです。
終点鞍馬駅に到着。駅前には,早速,くらま温泉の
無料送迎バス
が待っていました。
これに乗れば5分もかからないでしょう。
でも,Walk That Boon としては,すぐには乗りません。
まずは鞍馬の火祭りで有名な由岐神社を参拝します。信仰心というよりも腹ごなしの為に・・・笑。
由岐神社の門前・仁王門前は山の幸を主にした,お土産屋さんが沢山並んでいます。
ここで,きな粉餅を頂きました。
ン?これでは腹ごなしにならない?。
大丈夫,鞍馬山をハイキングすれば
すぐにお腹も空くでしょう。
また,ハイキング中のおやつに
チョット買い込むのもアイデアです。
仁王門を入ると,小川沿いに由岐神社に通じる道と,ケーブルカーで一気に多宝塔へ行くルートがあります。
小川沿いに直線ルートで由岐神社へ行ってみました。
途中に小さな滝があったりします。
坂を上り詰めると,鞍馬の火祭りで有名な【由岐神社】です。
毎年ニュースでは見ているのですが,
来たのは初めてです。
意外と狭い境内でしたが,大きな二本の杉が印象的です。
こんな狭いところで毎年,沢山の観光客の前で,日祭りが行われていたとは驚きでした。写真の左上の坂道を
登って行くと,本殿・金堂に通じます。
登り始めるとすぐに変わったモニュメントが現れます。
鞍馬山の教えのシンボルだそうです。
次に名所【九十九折・つづらおれ】を通ります。
清少納言が【草枕】の中で【近うて遠きもの】の中に【くらまの九十九折といふ道】と記しているそうです。
京都の地名はヘンテコリンなものが多いですネ。実際の道は99回も折れ曲がっていませんから,
本殿まで遠いので99回も曲がりくねっている気がするという意味なのでしょうか。
参道は綺麗に舗装されています。また参拝者の為に,親切な道標が建っています。
例えば,山門まで徒歩何分とか,もっと驚くのはこんなのがありました。
【ここで大きく深呼吸をして道標をよく見さだめてから歩を進めてください】
わたしは,仰せのとおり,深呼吸をして一時休息です。
でも,考えたら何でそんなことまで?
ほっといてくれ,と思いました,・・・深呼吸した後で。
別に休憩を摂らなくてもすぐに本殿・金堂に辿りつきました。さっきの注意書きはホントになんだったのだろう?
広い本堂境内で景色を眺める人,お弁当を食べるハイカー達,
色んな人が思い思いに休憩をしています。
本当のハイキングはここから始まります。
ここまでは道の舗装された参道だったからです。
ハイキングコースは本堂横の階段からスタートします。
階段からスタートというので多少の違和感はあったのですが舗装道がなくなると,なかなかいいコースです。
森林浴を楽しみながら,途中に牛若丸の【息つぎの水】などを通り,僧正ガ谷不動堂に向かいます。
くらまと云えば牛若丸ゆかりの地。
わたくしが未だお坊ちゃまだった(?)時代に読んだ本での牛若丸のイメージは,
天狗に剣術を教わっている時の情景です。その修行の場が【僧正ガ谷不動堂】だそうです。
天狗さんにも会いたいなぁ・・・などとバカな事を考えならがワクワクしながら歩を進めます。
【不動堂】の手前でハイキングの渋滞地域に出くわします。
【義経公・背比べ石】
付近の三叉路です。
奥州に下る牛若丸が名残を惜しんで背丈を比べた,との説明がありましたが,
背比べ石がどれなのか分からず仕舞いでした。
なぜか,多くの老若男女がここで一休みをするようで,結構込み合った通路でした。
中腹の小山の頂上の感じで,反対側から来る人には丁度よい休憩場になっているのでしょう。
ところで,一緒に登り始めた我が妻とヒゲちゃんはどこに行ったのでしょう。
無想家の私はあれこれ夢を膨らましながら歩いている内に,いつの間にか一人旅でした。
足の長さでは三人の中で一番長いハズなのに,とまたバカな事を考えていると,
下リ坂の向こうで私を呼ぶ声が聞こえました。坂を下っていくと,ありました・・・・・・
【僧正ガ谷不動堂】
静寂な中にお堂がポツンと。
周囲を杉の巨木が取り囲んでいます。
ここが牛若丸の修行した場所だそうです。
天狗さんの止まっていた木はどの木なのかな。
そんなことを考えていると又,デリカシーの無いあの二人組みの声が・・・
もっと居たかったのですが帰りに寄るつもりで声のする方へ
道は貴船の方へ向かっているようです。
いきなり珍しい光景が目に入ります。
それが【木の根道】です。
いやあ,異様な光景でしょう。
見えているのはヘビではありません。
正式には【木の根道】ですが,
わたしは【ヘビの道】
と名付けました。
【ヘビの道】が終わると【奥の院・魔王殿】
に辿りつきます。
おっそろしい名前がついていますが居心地はいいです。日当たりの良い広場の感じです。
くらま山の西門・貴船側から登ってくるハイカーの一服場になっています。
ここで水を補給するのも目的になっているようで,美味しい水でした。
広場ではグループのリーダーがあれこれ説明をしています。
それを聞きながら回りの岩に腰掛けようとした時,又珍しいものを見つけてしまいました。
岩に残った牛若丸・剣道修行の跡
どうです,岩に刀キズを残すほどの激しい修行
キズ跡がうまく映っているでしょうか?
というのは真っ赤な嘘です。
正しい説明はこちら ⇒ カレン
さすが牛若丸修行の地ですネ。でも刀キズ跡の方が,夢があっていいかなと思います。
さて,ヒゲちゃんの説明ではこの先は貴船の方に向かいます。
でも今は6月,有名な川床も始まってないので,諦めていよいよ温泉に入りましょう。
そうそう,今日は牛若丸巡りのハイキングではなかったのだ・・・・・笑い。
それでは元来た道を戻りましょう。
再び,ヘビの道(木の根道)を通り,
【僧正ガ谷不動堂】を通り抜け(アレアレ,結局素通りかよ),【義経公・背比べ石】へ向かいます。
♪行きはよいよい,帰りは怖い・・・帰りの登り坂は意外ときつかった。
これで【背比べ石】付近に人が多い理由がわかった次第です。
その【背比べ石】を遠回りして行くと大杉権現社。
樹齢千年に近い大杉があるという説明。大杉苑瞑想道場でもあるそうです。
メインルートからは外れるので意外と穴場ではないでしょうか。
そこでのワンショット
朽ちた大木ですが,なんとも芸術的。
戻りはケーブルに乗りました。ふもとの仁王門まで120メートルの標高差を降りる事になります。
面白かったのは,ケーブル料金は乗車代金ではなくて,
【寄進・お布施に対してのお礼として,片道乗車できる】
と説明があったことです。
結果的には余り変りは無いとは思うのですが,
鞍馬山は信仰の道場なのです。
道場の参拝ルールには従いましょう。
いよいよ,くらま温泉に向かいます。
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く ら ま 温 泉 編
再び鞍馬駅から歩きはじめます。 ところが,さすがにくらま山を往復すると疲れました。
街道筋の坂道を登っていきます。急ではないのですが,早く風呂へ入りたい。
初めて歩く道は目的地までの距離がわからないので遠くに感じるものです。
事前調査では15分から20分くらいと思ったのですが,未だ5分位しか歩いていません。
しかも,わたしのイメージでは,杉木立の小道を歩いて温泉へ辿り着くのですが,
今歩いているのは,車が少ないとはいえ,れっきとしたアスファルト道路です。
みんなグズグズしながら歩いていると,駅前で見た送迎バスが,後から近づくのが目に入りました。
勇気あるヒゲちゃん,手を上げて止めようとしました。そんなバカな,タクシーじゃあるまいし止まる分けない
と思っていたのに・・・・・見事 停車しました。やさしい運転手さんで助かりました。
それとも,我々が余りに疲れたような感じに見えたのでしょうか。
ヨカッタ,ヨカッタ,と乗り込んでみると,ほんの2−3分でくらま温泉についてしまいました。
数100メートルの距離にも拘わらず乗せて戴いた運転手さん,ホントにありがとう。
送迎バスを降りると直ちに他の人について建物に入ります。
皆さん同じようなハイキングの格好です。
中には外人さんも・・・
早速,入浴券を買ってザッブーンと思いきや,
露天風呂は本館を出て,離れにあるそうです。
バスから降りた人の内,ハイキング姿の人は
ほとんど,また外へ出ました。爆笑。
先ほどの外人さんも少し遅れて我々と同じ方向へ向かうようです。
2,500円の日帰りコースで,館内の大浴場と大広間の休憩場と露天風呂を使えるのですが,
我々は1,100円の露天風呂コース,館内の様子も品定めしないうちに出てきてしまいました。
立派なフロントと豪華なロビーのイメージは残っているのですが,何らレポートするものは残っていません。
本館出口の階段から対面を見ると,
確かに露天風呂の看板がありました。
アレッ,でもインターネットでよくみる
階段を登っていくあの入り口とは
ずいぶんイメージが違うような・・・
そんな不安を抱えながらその坂道をあがります。
途中に露天風呂のチケット売り場があります。
チケットを買って,やっと安心しました。
ありました,インターネットでみたあの階段入り口が。
峰麓湯です。
このショットが,私に【杉木立の木漏れ日の中に建つ小粋な露天風呂】と勝手に想像させたシーンです。
ウーン,木漏れ日の中ではありませんでしたが,
緑に囲まれた【小粋な露天風呂】であることは間違いありません。
ステキな階段の入り口ですネ。
パンフレットによくある,浴衣姿でゲタの音をたてながら上る階段・・・イメージにピッタリです。
我々はそこをハイキング姿で堂々と登り詰めていきます。
中はというと,意外にあっさりした造りで,ガッカリする人がいるかも・・・・
脱衣場とロッカーと洗面所がポンと置いてある感じ。
京都の奥座敷というより山小屋の共同浴場の脱衣場みたいなイメージを受けました。
そして脱衣場から,いきなり露天風呂に入る,(私に云わせれば)【いきなり湯】です。
というのも,いつもは屋内の内湯を見て,シャワー施設その他を確認してから,
屋根の下で暫く身体を温めてから,露天風呂に浸かるのが多いのですが,
ここでは,それを抜きにして,いきなり,太陽のもと,緑に囲まれた自然の中に
裸で掘り込まれるのです。
この,いきなり大自然の中に裸で飛び込む開放感がたまりませんナ。
ハイキングで疲れた身体をいたわる総仕上げとしてピッタリです。
この開放感は河内長野市の【茶花の里】で 味わう開放感と同じような感触です。
【いきなり湯】といっても,洗い場が無い訳ではありません。笑。ちゃんとあります,しかも2つも・・・
1つは露天風呂の横(屋根なし),もう1つは新設されたと思われる水風呂の横(屋根あり)に。
但し,風呂の設備としては全くのこれだけです。単純明快,アッサリしたものです。
このアッサリ感は京懐石料理の影響でしょうか。
このアッサリ感の環境の中で,ゆったりと京都の森林浴が楽しめます。
目の前には,緑のパノラマが広がっています。
その中に,アクセントを付けるように,一本だけ紅葉した木が
露天風呂の脇に植えてあるのがとても印象的でした。
これがオチのヒント第二弾ということにして,入浴後のビールタイムに入ります。
入浴後は階段下の広場で,軽食が頂けます。
丁度,露天風呂の下にあたります。
向かいの塀は白と黒の配色で,伏見の酒蔵のようなイメージがします。
端のほうには,例のアクセント色の紅葉した木が見えます。
対照的に休憩場は,真っ赤な毛氈に真っ赤な日傘,いかにも京都らしい設定に心が和みます。
メニューはそんなに沢山はありませんが,低料金の休憩場でした。
本来はお茶でも頂くのが一番似合うのでしょうが,風呂上りには,やはりビールになってしまいます。
ほてった顔してビールを飲んだヒゲちゃんは益々赤い顔に・・・
でも,赤い日傘の下ではそんなに目立たないようです。そんな意味で赤い日傘に・・・・?
本館に戻ってビールでもいいのですが,やはりここで飲むのがオツなもんですな。
風呂上りのせいなのか,空の下で赤い毛氈の上で飲むせいなのか,グーーと一気に酔いが回って来ました。
それでは,と,ここでちょっと休憩しました。
休憩中
↓
休憩中
↓
休憩中
↓
休憩中
↓
まだ休憩中。 笑
↓
もうちょっと休憩中
↓
一休みできたので(笑),ボチボチ帰路に就くことにします。
帰り道,駐車場の端のほうに源泉湧き出し場を発見しました。
硫化水素泉(硫黄泉)と説明書きがあります。
そうそう,そういえば,泉質について何にも報告してませんでしたネ。
硫黄泉とは思えなかったのですが,肌触りはさらっとした感じでした。
入浴は結構体力を消耗するそうですが,ハイキング後の疲れを取るには丁度良い泉質だと思います。
駐車場の本館寄りの川では,川床の用意が出来ていました。
訪問月は,まだ6月,ちょっと時期が早すぎますが,
京都の夏,くらまの貴船と云えばやはり川床で頂く料理ですネ。
これから夏に向かって,涼を求めるハイカー達や
川床料理を楽しむグルメの人達でこの温泉も賑わうことでしょう。
川床料理を頂く程裕福ではない私たちですが,
名残を惜しみながらくらま温泉を後にしました。
オマケ:帰りの叡山電車の新車両
往きとは大違いでこんなパノラマカーみたいな新しい車両もあったのですネ。
さすが,新旧取り混ぜのウマイ京都だと改めて感心しました。
翌々日の月曜日,一緒に行けなかったK川先輩がくらま温泉の様子を聞きに来ました。
しかも妙にニヤニヤしながら・・・・・雰囲気は?,泉質は?いろいろと。
更には,露天の傍の鮮やかな紅葉のような木はどうだったとか。
アレッ,一緒に行っていないのに何であの木のことを知ってるのかな?
インターネットで見たからなのかな。
最後に白状してくれました。土曜日ではなくて,翌日の日曜日,別の歩く会でくらま山へ行ったそうです。
そして,最終ゴールでくらま温泉に入ったそうです。一日違いの WalkThatBoon でした。
一日違いでも同じ,【くらまの温泉】と【紅葉した木】を体験できました。
そして,K川先輩の温泉に対する評価も,わたしと同じく【いい温泉】でした。
オワリ
2002 年 6 月 15 日(晴れ)
バイバイ
さて,次はどこへ行きましょう?
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