中は思ったより狭いです,と云うよりも,フロント形式になったとは云え,昔ながらの銭湯入り口風景です。
簡単なベンチ付きの待ち合わせ場所だけで,軽食も出来ません,自販機で喉を潤す程度です。そう,昔の銭湯はこんな感じでしたネ。
その割には妙に今風の洒落たフロントがあります。そこには,対照的にレトロな,イヤ失礼,老齢のオヤジさんがチョコンと構えていました。
このアンバランスがスーパー銭湯にはない,新鮮な印象として残っています。
多分ここのオーナーでしょう,来る時に電話で案内してもらったのもこの御仁と思います。
近くの熱い湯船の温泉【不動の湯】の事を聞いてみると,競争相手ではなく親子同士との事で,確か娘さんの経営だったと思います。
多少,お耳が遠くなって居られますが,イロイロと教えてもらいました。
脱衣場もこれまたレトロな雰囲気でいっぱいです。外の待ち合わせ場所よりこっちの方が広かったかもしれません。
100円要らずの簡単な施錠の脱衣箱,貴重品を持ち込んで入るような場所ではなく,気軽にフラッと立ち寄る場所なのでしょう。
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【志宜野華厳温泉】の良かったところ
浴室は意外や意外と言ったら叱られますが,白を基調とした立派なもんです。
中央にデーンと長方形の浴槽があるので,奥行き感のある大きな浴槽に見えます。
と云うことは実際には思ったより狭いのですが・・・・それは置いといて・・・
一番奥が電気風呂,右隣がサウナが無いのに何故か水風呂,
そして深めのジャグジー浴槽と,浅めのジェット噴流の浴槽。
すべて掛け流しの温泉のようです。湧出量・毎分132.7リットル
どちらかと云うと,私には熱めに感じました。(その為の水風呂か?)
ジェット噴流のお陰でしょうか,直ぐに身体が熱くなってしまいます。ほてり始めの身体を休める為に露天風呂へ行きます。
ヨッ,白と黒のツートンカラーの世界・・
・・近頃はこんな言い方しないのかな? (^o^)
三方は白い壁,浴槽は真っ黒。
一番奥には《飲用されても一切責任は負いません》
との注意書きがありそこに源泉が注がれています。
手書きの【源泉】表示の下に,《浮遊物は湯の花です》
との但し書きがあり,ホンモンの温泉の雰囲気を伝えています。
お湯そのものはほぼ透明ですが,
浴槽の壁と底が長年の温泉成分のせいでしょう黒くなっています。
確かに,ほのかな鉄分の臭いと塩味がします。
(ハイ,ワタクシ,自己責任でいつもの様に飲用させてもらいました)
源泉の注ぎ口近くのタイルは赤茶色に変色しています。これは本物でしょう。
成分表には溶存ガス成分遊離二酸化炭素 18.9ミリグラムとありますが,
その事でしょうか細やかな気泡が見えます。
難しい事は抜きにして,足を伸ばすと丁度反対側の壁に届くのでリラックスして浮遊状態を楽しめます。
その絵はまるで,ウナギの寝床ならぬ,ウナギの蒲焼状態です。(^o^)
大抵の人がこの浮遊状態なので,奥にスペースが空いた場合,人をまたぎながらついでに挨拶しながら,
源泉注入口に辿りつくハメになる,と云った庶民的銭湯ならではの風情が味わえます。
風呂を出る時もしかり。注入口近くに沸かし湯でしょう少し温かい湯が噴出しているので,ここが人気のスポットなのです。
満足し終わったら,速やかに目で合図しながら,ウナギの蒲焼?を何匹か,またいで交代してあげてください。
お湯はぬるめです。でもこのぬるさ加減は何処かで味わったような・・・・・そうだ,山空海温泉の時のぬるさです。
あそこのガンコなオーナーのこだわりの温度とソックリなぬるさ加減なのです。
ちなみに39℃と華厳温泉のホームページにありました。
最初はぬるすぎると思うくらいですが,じっくり浸かる程に味わいが出てきます。
三方を壁に囲まれているので何もする事も無く,ボーっとしたり,ウトウトしたり,人それぞれのようです。
私の唯一の楽しみは,上空を低空で通過するジェット機を見上げることです。
幸か不幸か,丁度,伊丹空港の着陸航路になっているようで,殆どのジェット機が露天風呂の真上を通るのです。
これは男風呂だけでしょうか? 上空通過確率はほぼ90%以上です。
耳をつんざくような爆音ではないので,丁度,砂時計か目覚まし時計代わりのような間隔で通過していきます。
着陸ラッシュの夕方近くになると5分置きくらいに上空を見上げています。
不思議なものですネ,太古の地球のお湯に浸かりながら,最新鋭のジェット機を眺めていられるとは・・・
そんな体験を出来るのはココの温泉くらいでしょう。
帰 路 編
湯上り後,先に上がったK川さんが脱衣場で,別の入浴客と温泉情報交換をしています。
この男性客も温泉ファンのようで,ここの銭湯もよく来るし,この後,近くの【不動の湯】をハシゴするそうです。
ウーンおみそれしました。【不動の湯】はここに劣らず地理的に分かり難い場所にあるそうです。
その方,車で来ているので一緒に行きましょうかと親切に誘ってくれました。
もし嫁さんがもう少し早くあがっているのなら一緒に行きたい所ですが,多分無理でしょう。残念ながら,ここでお別れです。
案の定,嫁はんは,いつもの通り我々より30分遅れで嬉しそうな顔をしてノレンをくぐって出てきました。気に入ったようですナ。
ここには自販機しかないので,駅前まで戻ることにします。
銭湯の向かい側にはうどん屋らしき店はあるのですが,おいしいビールを飲みたいので我慢して歩きます。
狭い道路と抜けると本通り。
左側には学研都市線の高架が見えます。その右側に渡ったところが鴫野駅のようです。
我々は京橋の方から来たので分かり難かったのですが,鴫野駅からならこの本屋さんが目印になるようです。
駅前の商店街を歩いてみても適当な飲み屋が見つかりません。
立ち飲みやをみつけました。
もう喉はカラカラで立ち飲みでもいいか,飲みなれているし・・・我々は。
嫁はんは意外とスンナリついて来ました。
立ち飲みやに女性客は久しぶりか珍しいのでしょう,
チョット奥まったVIPルームの部屋をあてがってくれました。
といっても当然立ち席ですが・・・
3時前に入浴開始してかれこれ5時を過ぎようとしています。
360円で2時間以上も遊べるのは,やはり銭湯のなせる技と云う所ですか。
アー湯上りの 一杯目のビールは最高!
オワリ
訪問日 : 2003 年 3 月 8 日
バイバイ
さて,次はどこへ行きましょう?
奈良市内【ゆららの湯】
城東区【不動の湯】
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